治りやすい腱鞘炎・治りにくい腱鞘炎(当院の場合)
関節痛の中でも比較的原因となりやすいのが『腱鞘炎』ではないでしょうか。
腱鞘炎は関節構造の中でも、筋肉が骨に付着している箇所に起きやすいです。
腱鞘炎とは
そもそも関節はなぜ動くのか?
大まかに次のような構造になっている事を、イメージして下さい。
筋肉は脳の司令により、収縮したり、緩んだりします。
筋肉の腱の部分が骨などに付いており、筋肉が収縮した時に、骨が引寄らされ関節が動くようになります。
その腱、腱鞘の箇所の痛みの事を言います。
腱鞘炎の原因
西洋医学的には『使いすぎ(オーバーユーズ)』と言われています。
筋肉を酷使する事で、腱、腱鞘箇所に微細な傷が発生し、それが炎症を起こす為に慢性的な痛みを繰り返します。
しかし原因はそれだけでなく
- ① 関節がずれていたりした状態で使い続け、筋肉や腱部に負荷をかけ過ぎの為。
- ② 筋肉弱化または柔軟性の低下の為、腱部に負荷が掛かり腱鞘炎となる。
- ③ 特に女性のホルモンバランスの影響で、関節靭帯が緩み、その状態で使うことで腱部に負荷が掛かり発症する。
- ④ 過大負荷など関節を酷使させ、腱だけでなく筋肉、骨膜まで炎症を起きる。
腱鞘炎を放置するとどうなる?
人間は『かばい』と言うのがあります。
例えば右足が痛ければ、『びっこ』を引きながら左足重心優先で移動する事が出来ます。
右腕が痛ければ、左腕で荷物を持つ事が出来ます。右腰が痛ければ、左側に重心をかけて立ち上がります。等など。
本来の動きとは違う動きで、痛めた関節や筋肉をかばいながら生活できます。
しかしそれが長時間、長期間続けば、不良姿勢や関節の歪みとなり、症状の箇所以外別の症状が出来たりもします。
そして更に治癒期間が延長されたりしてしまいます。
当院の腱鞘炎の治療について
歪みを併発、または原因である歪みの調整。
痛みの原因またはそれに関連している筋肉の調整。
かばいや癖などから来る間違った関節の使い方から正しい使い方への指導
炎症などを早期に解消するためのサプリメントや、歩行に関して負担を減らすようなインソールの提案などをしてゆきます。
治りにくい腱鞘炎、治りやすい腱鞘炎
関節には可動範囲(可動方向)が多い関節と少ない関節があります。 例えば肘や足首では可動方向が少ないため、比較的早く改善します。
手の親指や肩関節、股関節などは可動方向が多いため、関節のずれや、安静困難などの理由で、痛みが取れても再発したり、症状の軽減に時間がかかる場合もあります。