顎関節症とは
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節を構成する骨・筋肉・関節円板・靭帯などの異常によって生じる、あごの痛みや開口障害などの症状を伴う疾患です。
顎関節症は、日本国内で約1000万人の患者がいると推定されており、比較的多い疾患です。
顎関節症の症状は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
- ・開口障害:口が開けにくくなる
- ・関節雑音:あごを動かすときに音がする
- ・関節痛:あごの痛み
開口障害は、最も一般的な症状です。口が大きく開けられなかったり、口を開けるときに痛みや違和感を感じたりすることがあります。
関節雑音は、あごを動かすときに、カクカク、ゴリゴリなどの音がする症状です。
関節痛は、あごの痛みや違和感を感じる症状です。
顎関節症の原因
症状やメカニズムは個人によって様々ですが、原因が分からず起こっている場合も多いです。
当院に御来院いただいた方に多いのは、
- ・お子様がふざけて頭突きされたところ、顎に当たり、その衝撃で反対側の顎が痛くなった。
- ・歯の治療をしていて、口を大きく開けた際に音がゴキッと鳴り、そこから口が開かなくなった。
- ・固い物を沢山食べていて、翌日から痛みで口が開かなくなった。
- ・朝起きたら、原因が分からず顔が歪んでいて、口も開かなくなっていた。
といった方です。
顎の関節部には関節円盤と言う軟骨があり、そこに傷が入ったり、炎症を起こしたりすると、運動痛を感じるようになります。また顎関節を動かす筋肉がこわばったりしても、顎関節周辺の軟部組織の疼痛として出現します。
歯科にて治療を受ける事により、顎関節のズレを引き起こし、顎関節症となる場合もあります。
顎関節症の改善方法(ワンポイントアドバイス)
炎症が強く起こっていない場合、筋肉のこわばり症状では、フェイスクリーム等を患部に塗布し、指の腹で優しくマッサージ等をして、筋肉や関節をほぐして下さい。ただ、お顔は皮膚の下は脂肪が少なく、すぐ筋肉であったり、骨であったりするデリケートな場所なので、強いマッサージは行わない様にして下さい。
【動画で解説】顎関節症予備軍の見分け方
当院ならではの顎関節症治療
顎関節症の治療は、意外と確立されていない為、どこに治療に行ったらいいのか?悩んでいる方も多いです。当院では院長が顎関節症になり悩まされた経験を活かして、オリジナルの顎関節調整技術があります。
顎関節症は顎関節単体の問題と、頸椎の運動障害を伴う場合とがあります。その場合は顎関節、頸椎関節の調整治療を行います。各種電気治療で、筋肉・関節をほぐしたり、炎症症状を緩和したりします。
中々治らない顎の痛みは当院へお越し下さいませ。※ 歯の咬み合わせが合わない方は、いくら整体を行っても、何度も戻ってしまう事があります。 その場合は施術しながら、噛み合わせを調節して頂ける当院と提携している、歯科医院さんをご紹介も出来ます。
顎関節症の症例
【顎関節症】40代 デスクワーク 女性
1年ほど前から何となく顎の痛みを感じ始め、歯科にてマウスピースを行うようになる。痛みが改善しないことと、マウスピースが苦痛な為来院。
口を開く時も痛み、食事の特に歯ごたえのあるもの(きゅうりの漬物、イカの刺身)などが辛く噛めないとのこと。
施術回数15回ほどと時間は掛かりましたが、ほぼ正常値で食事もしっかりと噛めるようになり、施術終了としました。
元々肩こりなどもあり、姿勢や頚椎の問題があると、顎関節症にもなりやすいですし、症状も難治になる可能性があります。
【顎関節症】50代 デスクワーク 男性
顎関節症、今回で3回目。
毎回毎回良くなるものの、再発を繰り返し、今回が一番酷いとのこと。
開口時の可動域は、指3本分には足らないものの、特に気になるのは、食事の時。
はじめは大丈夫であるが、食事を進めていくと、頬のだるさから始まり痛みへと変容されてゆきます。
施術は6回で同じく開口指3本には少し足りませんが、食事などには支障が無くなり、治療を終了としました。
【顎関節症】20代 大学生 女性
部活のストレスか?口が開きにくくなったり、突然顎が引っかかり、口が閉じない状態になる。ご紹介で来院頂きました。
学生さんですがストレスがめちゃめちゃあり、顎だけでなく、関連する首や頭の筋肉がガチガチになっていました。
それらを調整し、初見より口の開きやすさ、顎の関節の音が軽減されました。
顎の音だけが完全に消える事は無かったです。
時々顎が引っかかる(ような)状態になるみたいですが、日常生活にはほぼ支障なく使えるようになりました。
【顎関節症】40代 楽器奏者 女性
吹奏楽器奏者で、3ヶ月前より少しずつ顎が痛むようになる。
始めは頬や首筋のの筋肉痛かと思っていたが、楽器を吹く度に耳の周辺に痛みを強く感じるようになる。
顎関節と頚椎を調整し、頬周り、頸部、頭部の筋肉をほぐし、4回でほぼ演奏に支障が無くなり、再発防止も含めプラス2回の施術を行い、終了としました。
【顎関節症】30代女性 家事手伝い
3ヶ月ほど前より顎の痛みが発症し、歯科でマウスピースを処方される。3ヶ月様子を見るも症状変化せず来院。
開口指2本分位。
主訴は食事の際の『噛む』時に痛みがあり、特に歯ごたえのあるものが食べにくくストレスが溜まるとのこと。肩こり・首こりもあり。
頸部と顎関節部、頭蓋骨の調整を行い、2回めでほぼ症状は寛解。
予防も含め5回までで顎の症状は無くなり、開口は指3本までしっかりと開けれるように。首のこりを施術し終了となりました。
【顎関節症】20代 主婦
半年ほど前に顎関節脱臼を起こし、歯科で整復を行う。2ヶ月前に同じく顎関節脱臼を起こし、なんとか自分で自己整復をする。その後、顎関節開口時の『恐怖感』があり来院。
首と顎関節の調整をし、正しい位置に収まっていれば『外れにくくなる』と説明をして施術スタート。
開口は指二本分位。施術を行い開口具合は改善するも、『恐怖感』は続いている。外れた場合の整復法を指導し、あくびなど外れてしまうリスクを軽減する指導を行う。
通院中