腱鞘炎とは
腱鞘炎は様々な関節部で起こります。主に指、肘、肩関節などに好発します。関節を動かした時に痛み、時折音を感じたり、炎症が酷くなると、自発痛と言い安静時にも痛みを感じるようになります。
腱鞘炎の症状
正確には腱炎と腱鞘炎とがあり。筋肉と骨部の付着部であったり、腱部を安定させるための、バンド(腱鞘部)の狭窄性の炎症である。該当する筋肉を収縮し負荷をかける事により疼痛が出現します。
腱鞘炎の原因
該当する筋肉を酷使して使う事により、筋硬結が起こり、尚もそこに負荷をかけ続け使用する事により、微細な損傷・傷が起こり慢性的な炎症を起こします。
また腱鞘部では腱部が炎症を起こす事により、肥厚(腫れ)が起こり、腱を安定させているバンド(腱鞘部)で通過障害が起こり、運動痛・安静時痛を起こします。初期段階ではこわばり感などから始まりますので、ご自身で患部のマッサージなどを行い、更に腱部の炎症を増大させ進行させてしまうケースもあります。
腱鞘炎の改善方法(ワンポイントアドバイス)
先ず患部の安静が必要なのですが、そもそも安静に出来る位ならば、腱鞘炎にはならないのです。
その為、負担となるお仕事作業、スポーツなどを続けながらとなりますと、患部の負担を減らすような、サポーターや装具が必要となります。痛みを感じている腱部はマッサージにてほぐれる物はありません。その為、患部への直接的なマッサージはしない方がいいです。
初期症状ならば安静と、シップや消炎鎮痛効果の薬剤で改善する場合も多いです。
当院ならではの腱鞘炎治療
もし痛みが1カ月以上も続く場合は、上手に安静に出来ていないか、炎症症状が進行してしまっている場合です。当院では患部を安静にする為に、サポーター、装具などのご提案もしくはテーピングにて安静固定を行います。
その後、強い炎症症状が緩和したら、患部の柔軟性を促進、固まった関節、該当する筋肉の緩和を行います。 関節の歪みなどがあれば調節を致します。
腱鞘炎の症例
【右手薬指の腱鞘炎】40代 料理人 男性
フライパンを毎日振る為に、いつの間にか指の第二関節が腫れ、痛みのせいで曲がらなくなっていました。
痛みを我慢して使っていると、段々とほぐれて握り易くもなるが、今度は痛みのせいで手が開かなくなるような状態です。
腱鞘炎は『使いすぎと安静に出来ない』と言う性質上、治療期間も長期になることが多いです。
週に1回、約6ヶ月間、整体と超音波療法、カッサにて皮膚のリリースを行い、90%の回復をしました。
最大伸展(指が真っ直ぐ伸びる)までは行かず、コレが限界地点だと判断し痛みも無く仕事も支障が無いため、治療を終了としました。
【肩の腱鞘炎】20代 消防士 男性
仕事上のトレーニングにて肩の腱鞘炎を起こす。消火ホースを扱う際に痛みが我慢が出来ずに来院。
元々筋肉が有るため、柔軟性を上げる施術と、肩関節?指関節までのアライメントを調整し、負担が掛からないようにしました。
5回ほどの施術でほぼ症状も無く、トレーニングも仕事も支障が無くなった為終了となりました。
【肘の腱鞘炎】30代 修理工場整備士 男性
仕事柄重量物や指先に力をいれる作業が多く、段々と使用時の痛みが強くなり、改善の見込みが無いと判断し来院されました。
痛みが出る動きをチェックすると、肘だけでなく、肩関節まで影響が来ている事を確認。
肩関節が過度に猫背(巻き込み肩)となっており、そこを中心に施術を行いました。
肘ではなく上腕部への症状に変わりながらも、7回の施術で痛みレベルは10→2,3ほどになり、仕事などに支障が無いため、一旦施術を終了としました。