【コラム】治す・治ると言うことを考える
三重県四日市市で27年、地域の健康のお手伝いをしております、『暗い所から明るい方へ導くセラピスト』『ささがわ接骨院整体』の院長の加藤です。
当院は新規の方の、問診や検査などの説明に時間をかけています。特に問診の際によくお聞きするのが、『どのような状態になりたいのか?』をお聞きしております。
体の不調を『治したい』という方でも、
「取り敢えず少しでも楽になれれば」
「完全に痛みが無くなるまで」
「仕事が出来るようになりたい」
「スポーツが出来るようになりたい」などなど、
その人それぞれ、『どうなりたい』と言うのがあります。
「事務のパートを4時間出来るようになりたい」と、「フルマラソンを完走出来るようになりたい」では、スタート時点の『体の不具合(痛み・しびれなど)』は同じでも、ゴールが全く違うのです。
「痛みが辛いので、痛みを取りたい」という方、『痛み止め』を飲んだり、注射を打ったりして仕事や家事などを頑張っている人は多いです。
「それって治ってるんじゃなく、一時的に誤魔化しているだけでしょ?」
「そう!その通りなんです!」
つまり根本的に体を治していかないと、同じ苦痛感・同じ不安感を何度も合わないといけません。
「薬が効かなくなってきたので、薬が効くレベルまで少し楽になればいいです」という方も多いです。
「なんでもかんでも完全体に治していきたい!」と言うのは、治療家側のエゴなんです。
治療の為に整体だけでなく、サプリメントを取る必要がある人、インソールが必要な人、物理療法が整体に加えて必要な人など、整体プラスαが必要な方も多いです。
それを一方的に勧める訳にはいきません。
しかし患者さんが『どのようになりたい』のか?が分からないと、治療頻度、治療内容、プラスαなどがご提案出来ません。
美容院などに行くと、『こんな事困ってません?』アンケートなどありませんか?
フケが多い、髪の毛が乾燥する、髪の毛のボリュームが無いなど聞かれませんか?
これに対して、その『困り』はコレで解決出来ますよ!と、シャンプーやコンディショナーなどをお勧めされます。
お勧めされるのが嫌で、悩みが無いという方も見えるかも知れません。
治療院では『どこまで治していきたいか?』で、ご提案する内容が全然違ってきちゃいます。例でいいますとこんな事がありました。
「いつもお世話になっている整体さんがお休みだったので来ました。」という方には、施術を行い、当院の見解をお伝えして、いつもの整体院さんにお伝えして、続けて通院して下さいね」とお話し、時間のご予約などは取りませんし、サポーターなどの提案なども一切行いません。
「京都の祇園祭に脚の不安なく行きたい」という方には、旅行日をお聞きして、それまでに体が治るように全力で整体を行い、実際にご旅行に楽しまれたそうです。
「部活動を引退まで続けたい」というお子様には、痛みをコントロールしながら、最後まで部活動をを行えました。
治療院なので『治す』事は当たり前なのですが、患者さんが『治る』と言うイメージがあるか無いかで、回復スピードが全然違うのです。
骨折を3日で治して旅行に行きたい!という人は案外多いのです。
そんな短期間で治らないと分かっていても、「なんとか旅行に行きたい!」という目標・目的がある人には、提案できる事がある場合もあるんです。
人は、『治る』=『〇〇したい!』『〇〇出来るようになりたい!』この部分も問診でお聞きするようにしております。
中々病院などでは聞かれないフレーズですが、当院では患者さんとの『共通認識』としてお聞きしております。「面倒くさいなー」「何を一体聞かれれんだろう?」「それ聞いてどうするの?」と思われる方も多いみたいです。
円満な施術を行って行くためのものになります。
ご相談・ご予約などは当院のLINEからでも承っております。